今、見習うべき人
前回のブログで
「資本主義と宗教のシステムが崩れてきている」
と書きました。
前回のブログ「宗教消滅」はこちら
両者に共通するのは「蒐集(しゅうしゅう)」のシステムです。
「蒐集(しゅうしゅう)」とは「トップに集めること」。
物質的なものを集めるのが資本主義、
霊的なものを集めるのが宗教です。
この2000年の世界の歴史は権力者による蒐集(しゅうしゅう)によって作られたといっても過言ではありません。
しかし、21世紀に入って、それが崩れてきているのです。
大きなニュースになるような事は、すべてそのあらわれといってもよいでしょう。
最近で言えば、パナマ文書の件、トランプ氏の躍進などは、それにあたります。
現在起きているシステムの崩壊は世界規模のかなり大きな規模のものですが、
日本国内においては、歴史を遡って過去に何度も、システムの崩壊と再構築が行われています。
大化の改新・源平争乱・戦国時代・明治維新…
いずれも、一度、古いシステムが崩壊して、新たなシステムが構築されました。
それぞれ、時代の変革期の中で、重要な意味を持っているのですが、
今、私たちが注目しているのは、
「鎌倉時代 → 室町時代」
へのシステム再構築の流れです。
鎌倉末期の時代と今の時代で共通しているのは…
1. 庶民にお金が無い
2. 政権(トップ)に対する不満
3. 荒れる宗教
4. 「もっと自由に生きたい!」と思う庶民
…というところです。
モンゴル軍が攻めてきたことや、天変地異によって、とにかく、庶民にお金が無くなったのです。
そして、心も荒れていく…。
庶民にお金が無くなり、
トップに不満を抱き、
宗教が荒れていくのは、今も同じです。
今回の震災の動きを見ていて
これからますます、そうなっていくことを感じています。
そんな鎌倉末期
荒れる時代の流れの中で、「新たな時代」を作った人たちがいました。
それが後醍醐天皇を中心とした勢力
足利尊氏、新田義貞、北畠親房といった武士たちです。
記録をみても、それぞれ素晴らしい人物だったと思います。
ただ、その中でも、とりわけ素晴らしかったのが、楠木正成です。
室町時代の軍記物語『太平記』には正成について
「智・仁・勇の三徳を備え、
命をかけて善道を守るは
古より今に至るまで正成ほどの者は未だいない」と刻まれています。
なぜ、それほど素晴らしかったのか?
それは、また明後日のブログで書きます。